覚醒剤

　覚醒剤の事件は、一般人ばかりでなく、有名人の逮捕も時々ニュースになります。

　覚醒剤は、主にフェニルアミノプロパン、フェニルメチルアミノプロパンその他一定の薬物を指し、服用により、覚醒作用や快感をもたらすとされています。
　その快感等により、強い依存性を引き起こします。
　といっても、快感ばかりとは限らず、幻覚・幻聴その他の副作用も強く、最初は興味本位でも、依存や乱用によって、廃人同然になったり、他人にも危害を及ぼしたりしかねないので、周知のように、日本では医療や研究等一定の場合を除いて、使用も所持も禁止されています。

　この覚醒剤は、覚醒剤取締法等により、規制されています。
　覚醒剤を所持したり、譲り渡し、または譲り受けたり、使用したりした場合、10年以下の懲役に処せられます。
　覚醒剤を、みだりに輸出入をしたり、製造したりすると、より重く、1年以上の有期懲役となり、営利の目的で行えば、さらに重い、無期もしくは3年以上の懲役に処せられます。

　覚醒剤事件は、自己使用もしくはそのための所持等の場合で、使用回数も少なく、前科や余罪もないような場合には、有罪判決を受けても、執行猶予の付くことが一般的です。
　そのためか、執行猶予付きの判決で済まされても、軽く考えてしまったり、その快感が忘れられなくなってしまったりして、再び手を出してしまう人も少なくはないようです。
　実際に、何度も覚醒剤事件を繰り返して、塀の中と外とを往復している人も珍しくはなく、そうなると、その状態から抜け出すことは、至難の業となります。
　そのような人が立ち直ろうと思えば、薬物治療を受けたり、いわゆるダルク等の利用を考える必要があります。

　輝かしい名声や富を積み上げ、事件が発覚すれば失うものの大きさは計り知れない有名人でも、熱中してしまうぐらいなので、当然ながら、最初から手を出さないことが一番でしょう。

　覚醒剤の問題についても、ご不明な点はご相談ください。